SHARE:

W杯を終えたハイチ代表が帰国、首都でパレード、多くの市民が歓迎

ハイチは昨年11月、1974年西ドイツ大会以来52年ぶりとなるW杯出場を決めた。
2026年7月7日/ハイチ、首都ポルトープランス、サッカー代表チームを称える人々(AP通信)

FIFAワールドカップ北中米大会に出場したハイチ代表選手団が7日、首都ポルトープランスで市民への感謝を伝える祝賀パレードを行った。深刻な治安悪化が続く中、厳重な警備態勢が敷かれ、代表選手たちは装甲車や警察車両に護衛されながら市内を巡り、多くの市民から歓迎を受けた。

ハイチは昨年11月、1974年西ドイツ大会以来52年ぶりとなるW杯出場を決めた。今大会ではグループリーグでスコットランドに0-1、ブラジルに0-3、モロッコに2-4で敗れ、3戦全敗で大会を終えたものの、世界の舞台で健闘した姿は国内に大きな希望をもたらした。特にモロッコ戦では2得点を挙げ、最後まで諦めない戦いぶりが高く評価された。

パレードには主将をはじめ、ほぼ全ての選手や監督が参加した。選手たちは市中心部の博物館で政府関係者と面会し、市民に向けて感謝の言葉を述べた。この博物館周辺はかつて武装ギャングの支配地域だった場所であり、厳重な警備の下で式典が行われた。

代表チームは首都入りに先立ち、北部カパイシアンでも歓迎行事に参加し、歴史的建造物を訪問した。政府は選手たちが国際舞台で示した奮闘について、貧困や政治的不安、ギャング犯罪に苦しむハイチの人々に勇気と誇りを与えたと評価している。

ハイチでは近年、武装ギャングによる暴力が深刻化し、多くの市民が避難生活を余儀なくされている。こうした状況下で実現したW杯出場は競技成績を超えた象徴的な意味を持った。ブラジル代表を応援するファンが多い同国でも、自国代表への関心と支持がかつてなく高まり、サッカーが国民を結び付ける存在として改めて注目されている。選手たちは「国民に希望を届けられたことが何よりの成果だ」と語り、次回大会に向けてさらなる飛躍を誓った。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします