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ブラジル警察、ボルソナロ前大統領の自宅を家宅捜索

今回の捜索は、最高裁が命じた銃器の引き渡し措置が適切に履行されているかを確認する目的で行われた。
2025年9月29日/ブラジル、首都ブラジリア、ボルソナロ前大統領(ロイター通信)

ブラジル連邦警察は8日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の自宅を家宅捜索し、銃器や弾薬の有無を確認した。しかし、捜索の結果、違法に保有されている武器や関連物品は発見されなかった。捜索は連邦最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事の令状に基づいて実施されたもので、ボルソナロ氏の弁護士も「武器は見つからなかった」と説明している。

今回の捜索は、最高裁が命じた銃器の引き渡し措置が適切に履行されているかを確認する目的で行われた。ボルソナロ氏はこれまで保有していた銃器を当局へ提出するよう命じられていたが、登録されている銃器の数と実際に回収された数に食い違いがあるとして、最高裁が追加調査を命じた。先月には、同氏名義の銃器が警護担当者によって所持されていたことが判明し、当局が事実関係を調べていた。

弁護団は問題となった銃器について、既に連邦警察または陸軍警察大隊が管理し、裁判所にも保管場所を報告済みであると主張している。一方、ジモラエス判事は少なくとも1丁の銃器の所在について不明な点が残っていると指摘し、ボルソナロ氏が武器にアクセスできる状態は過去の司法判断と矛盾するとして、捜索の必要性を認めた。

ボルソナロ氏は2022年の大統領選敗北後に起きたクーデター未遂事件を巡る裁判で実刑判決を受け、27年の禁錮刑に服している。ただし、高齢や健康状態を考慮し、刑務所ではなく自宅で刑を執行する「自宅拘禁」が認められている。最高裁は今月初めにも、自宅拘禁を継続する判断を示していた。

今回の家宅捜索では銃器は見つからなかったものの、ボルソナロ氏を巡る司法当局の監視は今後も続く見通しである。同氏は依然としてブラジル社会で強い政治的影響力を持ち、支持者からは司法当局による捜査を政治的な迫害とみなす声が上がる一方、政府や司法関係者は民主主義を脅かした行為の責任追及は不可欠との立場を崩していない。今回の捜索は新たな証拠を押収するには至らなかったものの、前大統領に対する司法手続きが現在も継続していることを示す結果となった。

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