◎エルサルバドル政府は3月下旬にギャング関連の殺人事件が多発したことを受け、非常事態を宣言。刑法を改正するなどしてギャングの取り締まりを強化した。
エルサルバドルのギャング(ABCニュース)

エルサルバドル政府は9日、隣国グアテマラに逃亡したギャングのリーダーが逮捕され、自国に送還されたと発表した。

ブケレ(Nayib Bukele)大統領はツイッターに声明を投稿。グアテマラ政府に謝意を示し、スクービーと呼ばれているギャングリーダーの逮捕を祝った。

政府によると、逮捕されたのはエドゥアルド・ペレス(Eduardo Pérez)と呼ばれる男で、中米最大のギャング「マラ・サルバトルチャ(MS-13)」の指導部のひとりだという。

政府は3月下旬に発生した多くの殺人事件にこの男が関与したと報告している。

警察は2009年にペレスの逮捕状を発行し、行方を追っていた。

政府報道官は8日遅く、「テロリストは自分が最も強い、絶対に捕まらないと信じ、卑怯にも隣国に逃亡したが、命運は尽きたようだ」とSNSに投稿していた。

報道官によると、ぺレスは今年10月にグアテマラに逃亡したという。

グアテマラ警察は市内の医療機関でぺレスを発見、逮捕したと報告している。

エルサルバドル政府は3月下旬にギャング関連の殺人事件が多発したことを受け、非常事態を宣言。刑法を改正するなどしてギャングの取り締まりを強化した。それ以降に逮捕されたギャングまたはギャングと疑われる市民は6万人近くに達した。

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