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ドミニカで野生動物の密輸摘発急増、動物園の負担が深刻化

2025年に押収された動物は188匹で、2023年の30匹から大幅に増加した。
2026年6月17日/ドミニカ共和国、首都サントドミンゴの動物園(AP通信)

カリブ海の島国ドミニカで違法に飼育・密輸された野生動物の摘発が急増し、保護された動物の受け入れ先となっている国内唯一の国立動物園の負担が深刻化している。政府は野生生物保護の取り締まりを強化しているが、摘発件数の増加に施設や人員が追いつかない状況となっている。

当局によると、2025年に押収された動物は188匹で、2023年の30匹から大幅に増加した。今年に入ってからはコオロギやタツノオトシゴの餌となる稚魚を含め、8900を超える生物が押収されている。政府は違法取引の摘発に加え、野生動物をペットとして飼育しないよう啓発活動も進めている。

特に保護対象であるフラミンゴの保護が課題となっている。フラミンゴは自然界で捕獲され、ホテルや個人宅の庭園を飾る目的で違法に飼育されるケースが後を絶たない。保護された個体の中には、本来の餌である藻類や甲殻類ではなく白パンだけを与えられたため、鮮やかな桃色の羽が白っぽく変色し、健康状態が悪化したものも確認されている。動物園では適切な餌を与えながら数カ月かけてリハビリを行い、回復した個体は自然に戻している。

施設ではワニやトラなども保護しているが、縄張り意識の強いワニは個別の飼育施設が必要で、飼育スペースや維持費の確保が課題となっている。獣医師らは健康診断や食事管理を通じて衰弱した動物の回復に努めており、近年はインコやオウムだけでなく、多様な外来種が持ち込まれるようになったという。

さらに動物園は違法に飼育された外来種が急増している米領プエルトリコから、押収されたカイマンなどを受け入れる準備も進めている。政府は絶滅危惧種のオウムの保護事業や違法取引防止の広報活動も強化しているが、担当者は「摘発しても新たな違法飼育が続く。いたちごっこの状態だ」と指摘する。違法なペット需要を抑え、生息地で野生動物を守る取り組みが大きな課題となりそうだ。

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