キューバ共産党が緊急経済計画を承認、エネルギー危機続く中
計画は党の臨時会合で承認され、今後、国会にあたる全国会議で具体的な制度整備が進められる見通しである。
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キューバ共産党は18日、深刻化する経済危機に対応するため、民間企業の拡大を柱とする緊急経済計画を承認した。社会主義体制を維持しつつ市場メカニズムを一部導入する今回の改革は、長年にわたり国家主導経済を基本としてきた同国にとって大きな転換点となる。
計画は党の臨時会合で承認され、今後、国会にあたる全国会議で具体的な制度整備が進められる見通しである。内容には、民間企業の活動範囲拡大、外国投資の促進、地方自治体や国営企業への権限移譲などが含まれる。さらに、海外在住のキューバ人による投資を認めるほか、民間企業が輸出入を直接行える仕組みの導入も検討されている。
これらの措置は、近年悪化している経済状況を受けたものである。キューバでは燃料不足や電力危機が深刻化し、長時間の停電や食料・医薬品不足が常態化している。観光業の低迷や外貨不足も重なり、国民生活への影響が拡大している。
背景には、トランプ政権による制裁強化の影響がある。石油供給の遮断や対外取引の制約が経済活動を圧迫し、共産党はこれを「経済戦争」と位置付けてきた。こうした外圧に対抗するため、生産拡大と投資促進を狙いとした構造改革が不可欠と判断された。
ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は18日、この改革について、中国やベトナムのような市場要素を取り入れた社会主義モデルを参考にしていると説明しつつ、体制の根幹である一党支配や社会主義路線は維持されると強調した。党指導部も今回の措置は体制からの逸脱ではなく、現状に適応するための現実的対応であるとしている。
もっとも、改革の実効性には不透明な点も多い。過去にも民間部門の拡大は試みられてきたが、規制の強さや制度の不備が成長の制約となってきた。今回の措置がどこまで自由度を高め、投資や生産の活性化につながるかが焦点となる。
キューバ経済はここ数十年で最も厳しい局面にあるとみられ、政府自身も迅速な対応の必要性を認めている。民間活力の導入という新たな試みが、停滞する経済の再建につながるかが注目される。
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