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ペルー大統領選決選投票、フジモリ氏が数万票リード、異議申し立て票の審査進む

開票率99.9%の段階でフジモリ氏が得票率約50.1%、サンチェス氏が約49.9%で、フジモリ氏が数万票リードしている。
ペルー、大統領候補のケイコ・フジモリ氏(左)とロベルト・サンチェス氏(AP通信)

ペルーで6月7日に行われた大統領選決選投票は右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が僅差で勝利に近づく一方、左派のロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏が不正を訴えて抗議デモを呼びかけるなど、緊張が高まっている。開票は19日時点でほぼ終了、開票率99.9%の段階でフジモリ氏が得票率約50.1%、サンチェス氏が約49.9%で、フジモリ氏が数万票リードしている。

残る票は全体の1%未満で、その多くが首都リマや在外投票分、フジモリ氏に有利とみられている。このため専門家の間では、最終結果が大きく覆る可能性は低いとの見方が広がっている。一方で、正式結果の確定には異議申し立てが行われている票の審査を経る必要があり、なお時間を要する見通しである。

こうした中、サンチェス氏は選挙管理当局による集計に不正があると主張し、支持者に対してリマで抗議デモを行うよう呼びかけた。サンチェス陣営はフジモリ票の一部無効化を求めて法的手続きを進めており、選挙結果の正当性を巡る対立が深まっている。

しかし、米州機構(OAS)や欧州連合(EU)の国際監視団は今回の選挙が全体として公正に実施されたとの見解を示し、両陣営に対して結果を尊重するよう求めている。こうした国際的評価とサンチェス側の主張との間には大きな隔たりがある。

今回の選挙は極めて接戦となり、都市部と地方、富裕層と低所得層の間で支持が分断されるなど、ペルー社会の深い亀裂を浮き彫りにした。フジモリ氏は市場重視の政策や治安対策を掲げる一方、サンチェス氏は社会改革や格差是正を訴えてきた。両者の対立軸は鮮明である。

仮にフジモリ氏が当選すれば、過去3度の敗北を経て初の大統領就任となるが、その政権運営は容易ではない。僅差での勝利は国民の分断を象徴し、反対勢力の強い抵抗が予想されるためだ。また、選挙結果を巡る不信感が長引けば、政治的混乱が続く可能性もある。

ペルーは近年、政権交代や大統領の相次ぐ失脚など政治的不安定が続いてきた。今回の選挙はその流れを左右する重要な節目と位置付けられており、最終結果の確定とともに、国内の対立をいかに収束させるかが大きな課題となる。

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