キューバ経済危機、共産党が異例の臨時会合、経済改革案について協議
共産党の臨時会合が招集されるのは極めて珍しく、深刻化する経済危機への対応を急ぐ政権の姿勢を示す動きとして注目を集めている。
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キューバ共産党は17日、首都ハバナで異例の臨時会合を開催し、ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領が先に発表した新たな経済改革案について協議した。共産党の臨時会合が招集されるのは極めて珍しく、深刻化する経済危機への対応を急ぐ政権の姿勢を示す動きとして注目を集めている。翌18日には国民議会も緊急招集され、改革案の具体的な検討が進められる見通しだ。
ディアスカネル氏は今月、経済の活性化を目的とする大規模な改革構想を公表した。改革案には、5年前に合法化された民間企業への認可拡大、海外在住キューバ人による観光分野への投資解禁、国営企業と民間企業の連携強化などが盛り込まれている。また、現在は国が仲介している輸出入手続きを民間企業が直接行えるようにする案や、為替市場制度の見直しも検討されている。これらは長年にわたり国家主導で運営されてきたキューバ経済にとって大きな転換点となる可能性がある。
さらに政府は行政機構の縮小も進める方針で、現在27ある省庁を20に削減する法案が国民議会で審議されている。官僚機構の合理化によって財政負担を軽減し、意思決定の迅速化を図る狙いがあるとみられる。
今回の改革論議の背景には、悪化の一途をたどる経済危機がある。キューバでは燃料不足や電力不足が深刻化し、全国規模の停電が常態化している。医薬品や食料、水など生活必需品の不足も深刻で、市民生活への影響が拡大している。政府は危機の主因として米国による経済制裁やエネルギー分野への圧力を挙げているが、国内では長年続いた中央集権的な経済運営そのものに問題があるとの指摘も根強い。
経済学者の間では改革の方向性を評価する声がある一方、改革内容が十分に踏み込んでいないとの批判も出ている。特に国有企業中心の経済構造を維持したままでは根本的な成長回復は難しいとの見方もある。近年のキューバでは民間部門の役割が徐々に拡大しているが、依然として国家が経済活動の大部分を管理している。
キューバ共産党は憲法上、国家と社会を指導する唯一の合法政党であり、その決定は政権運営に大きな影響を与える。今回の臨時会合でどこまで具体的な改革方針が打ち出されるかは不透明だが、経済危機の長期化によって国民の不満が高まる中、政権は従来の統制経済を部分的に見直す方向へと踏み出しつつある。今後の議会審議や制度改革の行方は、キューバ経済の将来を左右する重要な局面となりそうだ。
