◎ザンビアは死刑制度を維持するアフリカ諸国のひとつだが、1990年代後半以降、死刑を執行していない。
ザンビアの国立公園(David Mark/Pixabay)

ザンビアのヒチレマ(Hakainde Hichilema)大統領は25日、同国の死刑制度を廃止すると発表した。

同国は死刑制度を維持するアフリカ諸国のひとつだが、1990年代後半以降、死刑を執行していない。

ヒチレマ氏は廃止を「大きな決断」と呼び、国民に理解を求めた。「私たちは死刑制度を廃止し、全国民に正義を提供しながら生命の保護と更生に焦点を当てるため、議会と協力して廃止に向けた取り組みを開始します...」

またヒチレマ氏は「アフリカの日」を記念して33人の高齢受刑者を含む受刑者2045人に恩赦を与え、607人の刑期を短縮した。

アフリカの日は1963年5月25日にアフリカ統一機構(OAU)が設立されたことを記念して制定された。OAUは現在のアフリカ連合(AU)である。

政府は議会と協力して「正義を追求しつつ生命と更生に焦点を当てた制度」に移行する予定である。

内務省によると、政府は矯正施設の複数の問題(混雑、指導員不足など)に対処する取り組みを開始したという。

ヒチレマ氏はアフリカの日を祝い、死刑制度の廃止に向けた取り組みを加速させると約束した。「これはとても重要なことです。私たちはそう信じています...アフリカの日はすべての人の良い未来を確保するアフリカ連合のコミットメントの象徴です」

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