◎東アフリカ諸国は4期連続で雨期を逃し、家畜数百万頭が死に、土地はカラカラに干上がっている。
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国連機関と援助団体は16日、東アフリカのケニア、ソマリア、エチオピアで進行中の食料危機が大飢饉につながる恐れがあるとして、国際社会に改めて支援を呼びかけた。
国際NGOオックスファムは「これらの国では食料不足の影響で多くの子供が死亡している」と警告し、国連食糧農業機関(FAO)は緊急支援が必要であると訴えた。
FAOのソマリア代表は声明で、「飢餓宣言が出る前に行動しなければ手遅れになる」と述べている。「2011年の大飢饉の死者26万人のおよそ半分が飢餓宣言が出る前に亡くなっていました...」
東アフリカ諸国は4期連続で雨期を逃し、家畜数百万頭が死に、土地はカラカラに干上がっている。
国連によると、ソマリアの農村部が特に大きな影響を受けているという。これらの地域には食料が届きにくく、多くの住民が援助団体の支援に頼って生活している。
オックスファムによると、ソマリアで進行中の干ばつは過去最悪レベルで、人口の半分が影響を受け、国土の90%が極度の干ばつに見舞われているという。
ロシアのウクライナ侵攻に端を発する食料不足と価格高騰も危機に拍車をかけている。さらに、食料不足がもたらす混乱は暴力を引き起こし、最も弱い立場の子供が犠牲になっている。
国連も16日の世界食料デーに合わせて同様の警告を発した。