コンゴ・エボラ集団感染、死者134人に、WHOが懸念表明
今回の流行は、比較的まれな「ブンディブギョ型」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、承認されたワクチンや治療法が存在しない点が対策を難しくしている。
.jpg)
世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は19日、コンゴ民主共和国東部で拡大している「エボラ出血熱」の流行について、「規模と拡大速度」に強い懸念を示した。地元当局によると、これまでに少なくとも134人が死亡し、500人以上の感染疑い例が報告されている。
今回の流行は、比較的まれな「ブンディブギョ型」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、承認されたワクチンや治療法が存在しない点が対策を難しくしている。このため、従来のエボラ対策が十分に機能せず、感染拡大の抑え込みが遅れている。
流行の初期段階では、より一般的な「ザイール株」を想定した検査が行われた結果、陰性と判定されるケースが続き、ウイルスの特定が遅れた。この検出の遅れが封じ込めの初動を妨げ、結果として感染の広がりを許したとみられている。
感染は最初に確認された北東部イトゥリ州ブニアから周辺地域へと拡大し、人口密集地である北キブ州ゴマなど都市部でも症例が報告されている。さらに、隣国ウガンダでも感染が確認され、国境を越えた拡散への警戒が強まっている。
また、医療従事者の感染も報告され、医療機関内での二次感染の可能性が指摘されている。加えて、コンゴ東部は紛争が続く地域であることから、医療支援や物資輸送が困難で、医療体制の構築を難しくしている。
WHOは今回の事態を国際的に懸念される「公衆衛生上の緊急事態」と宣言し、緊急資金の投入や専門家の派遣を進めている。米国やイギリスからは実験段階のワクチンの供給も予定されているが、効果や実用化には時間を要する見通しである。
現地では感染拡大への不安から住民の間に動揺が広がっており、保健当局は接触追跡や隔離措置の徹底、地域社会への啓発活動を急いでいる。今回の流行は感染症対策の脆弱さや早期検知体制の重要性を浮き彫りにした。国際社会の迅速な対応が求められている。
.jpg)
の指導者ら(ロイター通信).jpg)
