ペルー大統領選決選投票、ケイコ・フジモリ氏が僅差でリード=世論調査
調査はイプソス・ペルーが実施したもので、フジモリ氏の支持率は39%、サンチェス氏は35%であった。
とロベルト・サンチェス氏(AP通信).jpg)
ペルー大統領選の決選投票を約2週間後に控える中、右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が左派のロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏をわずかにリードしていることが、20日に公表された世論調査で明らかになった。調査はイプソス・ペルーが実施したもので、フジモリ氏の支持率は39%、サンチェス氏は35%であった。一方で、白票や未定層は26%に達し、情勢はなお流動的である。
フジモリ氏は1990年代に強権的な政治手法で知られた故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女で、今回が4度目の大統領選挑戦となる。4月に行われた第1回投票では得票率約17%を獲得して首位に立ち、決選投票進出を決めた。対するサンチェス氏は左派政党から出馬し、約12%の得票で2位に滑り込んだ。
今回の調査結果は4月時点で両者が38%で並んでいた状況から、フジモリ氏がやや優勢へ転じたことを示している。ただし、同調査の誤差は上下2.8ポイントであり、依然として接戦の範囲内にある。専門家の間では、今後予定されているテレビ討論会が選挙戦の流れを左右する可能性が高いとの見方が出ている。討論は5月24日と31日に行われる予定だ。
選挙戦では治安対策と経済政策が主要争点となっている。フジモリ氏は「法と秩序」の回復を前面に打ち出し、犯罪対策や市場重視の経済運営を訴えている。一方のサンチェス氏は、鉱業契約の見直しや最低賃金引き上げなどを掲げ、社会格差是正を主張する。ただし、急進左派との警戒感を和らげるため、元経済相を経済政策チームに起用し、市場への配慮も示している。
ペルーでは近年、政治的不安定が深刻化している。2018年以降だけで大統領が次々と交代し、2022年にはカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領が議会解体を企てた末に罷免・収監された。今回の大統領選でも開票作業の遅れや不正疑惑を巡って混乱が続き、選挙管理当局への不信感が高まっている。
決選投票は6月7日に実施される予定で、南米有数の銅生産国であるペルーの経済運営や民主主義の行方に大きな影響を与える選挙として国際的な注目を集めている。
