◎男性はロシアで原子力工学を学んでいたが、2020年4月に麻薬密売で有罪判決を受け、禁固9年を言い渡されていた。
2022年11月19日/ウクライナ、南部ヘルソン州郊外の集落(Roman Hrytsyna/AP通信)

ザンビア政府は11日、ロシア軍と共にウクライナで戦い、死亡したザンビア人男性の遺体が同国の空港に到着したと発表した。

この男性はロシアで原子力工学を学んでいたが、2020年4月に麻薬密売で有罪判決を受け、禁固9年を言い渡されていた。

その後、ウクライナ侵攻への参加を条件に赦免され、戦闘中に死亡したと伝えられている。

ザンビア外務省の報道官は声明で、「ロシア当局に男性の最期を含む詳細を報告するよう要請した」と述べた。

報道官によると、男性は参戦を条件に8月23日に恩赦を受け、9月に死亡したという。

ロシア当局はDNA検査で男性の身元を確認し、遺族への補償を約束したという。

多くのザンビア人が若い学生の死に悲しみと怒りを表明している。あるSNSユーザーは、「恩赦をエサにして侵略戦争に参加させるなどあってはならない」と投稿した。

首都ルサカの大学に通う学生はAP通信の取材に対し、「ロシア政府は勉強のために入国した外国の学生を保護すべきだ」と語った。

別の学生は政府に対し、「真実を明らかにしなければならない」と訴えた。「彼は自分の意思で参戦したのですか?」

政府報道官によると、遺体はルサカの大学病院の霊安室に収容され、12日から法医学的病理検査を行う予定だという。

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