◎イスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」はウガンダやコンゴ民主共和国で致命的なテロ攻撃を繰り返している。
2022年5月28日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ郊外、コンゴ軍の兵士(Djaffar Sabiti/ロイター通信)

アフリカ東部ウガンダのムセベニ(Yoweri Museveni)大統領は8日、2021年12月以来、同国軍の作戦により、イスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」の戦闘員を567人殺害したと明らかにした。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴ民主共和国の北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

コンゴ・ウガンダ連合軍とADFは戦争状態にある。

ウガンダ軍はコンゴ政府の許可に基づき、東部地域に部隊を展開。ADFの拠点や基地を破壊し、戦闘員を殺害または拘束した。

ムセベニ氏は声明の中で、「我が軍はADFのテロリスト567人を殺害し、50人を捕獲することに成功した」と述べている。

それによると、一連の取り締まりでサブマシンガンやロケットランチャーなど、数百の武器や装備を押収したという。

ムセベニ氏は「ADFは絶望的な状況にあり、唯一の選択肢は降伏することである」と強調した。

ウガンダの地元メディアによると、首都カンパラの警察当局は最近、ADFが教会に設置したとされる即席爆発装置(IDF)を少なくとも6つ発見・解体したという。

ADFはコンゴだけでなくウガンダでも致命的なテロ攻撃を繰り返している。

今年6月にはウガンダ西部ブウェラの学校で学生を中心に42人が虐殺されるという痛ましい事件が発生した。

米国務省は今年3月、ADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に最大500万ドルの報奨金を出すと発表。同省はバルクを2021年に「特別テロリスト」に、ADFをテロ組織に指定している。

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