◎全国のエボラ感染者は確認できているだけで約100人、死者は約30人。
ウガンダの保健当局は24日、首都カンパラでエボラウイルスの感染者が少なくとも15人確認されたと発表した。
これにより、同国内でエボラが確認された地域は6つとなった。
エボラはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。
政府は先月、中部ムベンデ県で男性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表。2019年以来の死者を報告した。この男性(24歳)のサンプルを調査した結果、スーダン株であることが確認された。
感染者と死者が増加しているムベンデ県とカサンダ県は現在、ロックダウンされている。
保健省は世界保健機関(WHO)の支援を受けつつ、予防対策を進めている。
保健省の報道官は声明で、「過去の経験に基づく対策を実施することで、パンデミックを防ぐことができると確信している」と述べている。
ウガンダは過去にも同様の感染拡大を経験しているが、封じ込めに成功し、世界から称賛されてきた。
WHOは先週、ウガンダの一部地域でエボラ患者が増加しつつあることに懸念を表明し、あらゆる措置を取る必要があると警告した。
スーダン株の感染力はザイール(現在のコンゴ民主共和国)株に比べると弱く、死亡率も低いとされる。ザイール株対応のワクチンは開発されているが、スーダン株は未開発である。
地元メディアによると、全国のエボラ感染者は確認できているだけで約100人、死者は約30人。
エボラウイルスはコンゴ民主共和国(旧ザイール)で1976年に初めて確認され、急速に拡大。これまでに約1万5000人が死亡している。
2013年から2016年にかけて西アフリカ諸国で発生したパンデミックでは1万1000人以上が死亡している。