◎治安部隊は16日の自爆テロに関与したとされるイスラム過激派組織のジハード主義者1人を射殺した。
2021年11月16日/ウガンダ、首都カンパラの中央警察署近く(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

11月18日、ウガンダの治安部隊は16日の自爆テロに関与したとされるイスラム過激派組織のジハード主義者1人を射殺したと発表した。

テロは首都カンパラの議会議事堂と警察本部近くで発生し、少なくとも4人が死亡(自爆テロ犯除く)、30人以上が負傷した。

警察は事件後、1990年代にコンゴ民主共和国で創設され、現在はウガンダに拠点を置くイスラム過激派組織「連合民主軍(ADF)」に関連する国内のテロ組織が攻撃に関与したと明らかにした。ADFは2019年にイスラム国(ISIS)と同盟を結んだと伝えられている。

当局によると、容疑者はカンパラの郊外で射殺されたという。

警察の報道官は18日の記者会見で、子供を含む13人の容疑者がウガンダからコンゴ民主共和国に不正入国したと述べた。また、17日にはADFの戦闘員4人を国境近くで射殺したという。

警察はADFの活動に深く関与しているジハード主義者のシェイク・スレイマン・ヌスブガ容疑者の行方を追っている。ヌスブガ容疑者はテロリストの訓練、新兵のジハード教育、自爆テロ用の爆弾の製造や提供に関わった容疑で告発されている。

カンパラではADF関連の自爆テロが多発しており、警察は取り締まりを強化していた。

政府は10月23日にカンパラ郊外のレストランで発生した爆弾テロ(1人死亡)も今回の事件と同じテロ組織の犯行と述べている。カンパラでは先月だけで2度テロ攻撃が発生した。

ADFはアルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織アル・シャバブと共に各地でテロを繰り返しており、2010年にはカンパラでサッカーを観戦していた民間人少なくとも70人を殺害した。1998年にコンゴ民主共和国の国境近くの村で発生した大量虐殺もADFと反政府勢力の犯行と伝えられている。

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