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ウガンダ政府がコンゴ国境を封鎖、エボラ流行受け

今回の措置は、コンゴ側で感染者が急増し、越境した患者との接触によってウガンダ国内の医療従事者が感染リスクにさらされたことを受けて決定された。
2026年5月27日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター近く(AP通信)

アフリカ中部で「エボラ出血熱」の感染拡大が深刻化する中、ウガンダ政府は27日、隣国コンゴ民主共和国との国境を即時閉鎖すると発表した。感染が確認されているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれる希少なエボラウイルスで、有効なワクチンや治療法が確立されていないことから、各国で警戒感が強まっている。

今回の措置は、コンゴ側で感染者が急増し、越境した患者との接触によってウガンダ国内の医療従事者が感染リスクにさらされたことを受けて決定された。ウガンダのエボラ対策本部は「感染拡大を防ぐための緊急措置だ」と説明している。一方で、世界保健機関(WHO)は国境封鎖について慎重な立場を示し、「人の移動を完全に止めることは難しく、非公式ルートでの越境が増えれば監視が困難になる」と警告している。

コンゴ東部では現在、100件以上の感染が確認され、疑い例を含めると1000件に達している。死者も220人を超え、感染者との接触が疑われる約3000人の追跡調査が行われている。しかし、コンゴ東部では武装勢力による紛争が続いており、避難民の増加や医療体制の脆弱さが封じ込めを難しくしている。医療施設への襲撃や医療従事者への暴力も報告され、国際機関は「感染対策そのものが危険にさらされている」と危機感を強めている。

ブンディブギョ株は2007年にウガンダで初めて確認された比較的珍しい型で、従来のザイール株に比べ致死率は低いとされるものの、極めて危険な感染症である。感染者の体液との接触で広がり、高熱、嘔吐、下痢、出血などの症状を引き起こす。承認済みワクチンがなく、治療は対症療法に限られている。

WHOは今月、この流行を国際的に懸念される「公衆衛生上の緊急事態」に指定。テドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は感染封じ込めのためには武装勢力の停戦と人道支援活動の安全確保が不可欠だと訴えている。国連児童基金(ユニセフ)も子どもたちが特に深刻な影響を受けていると警告し、防護服や医療物資の不足が続いていると明らかにした。

ウガンダ国内でも感染者が7人確認され、首都カンパラで59歳男性が死亡した。政府は空港や検問所での検査体制を強化し、感染疑い患者の隔離を進めている。専門家は「地域紛争と感染症流行が同時進行する極めて危険な状況だ」と指摘し、国際社会による迅速な支援の必要性を訴えている。

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