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チュニジア首都でサイードに抗議するデモ、民主主義の後退と経済危機に不満噴出

デモは労働組合UGTTと市民団体が主導。野党各党のほか、弁護士、医師、ジャーナリスト、失業者らが参加し、首都中心部の通りを行進した。
2022年3月20日/チュニジア、首都チュニス、カイス・サイード大統領の統治に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ北部・チュニジアの首都チュニスで17日、サイード(Kais Saied)大統領に抗議する抗議デモが行われ、数千人が参加した。近年で最大規模の反政府デモとなり、民主主義の後退や経済運営への不満がサイード氏の政権運営を揺さぶっている。

デモは労働組合UGTTと市民団体が主導。野党各党のほか、弁護士、医師、ジャーナリスト、失業者らが参加し、首都中心部の通りを行進した。この通りは、2011年に独裁政権を倒し、アラブ諸国に民主化運動が広がる「アラブの春」の発端となった抗議活動の舞台でもある。
参加者は「恐れるな、権力は人民のものだ」「刑務所は満員、国民は飢えている」などと叫び、拘束された反体制派の釈放や労組の権利の尊重を要求した。失業や環境汚染への不満を訴えるプラカードも掲げられた。ロイター通信によると、数百人の警察官が警備に当たった。
サイード氏は2021年、議会を停止して広範な権限を掌握し、その後、議会を解散して多数の裁判官を解任し、政令による統治を進めた。反対派は一連の措置をクーデターと批判している。人権団体も市民社会や報道機関、野党関係者への弾圧が強まっていると指摘する。一方、サイード氏は独裁者との批判を否定し、反対派が社会不安を引き起こそうとしていると主張している。
今回のデモでは、長年対立してきた野党勢力が幅広く結集した。分裂によって大規模な動員が難しくなっていた反対派にとって、デモは政権への圧力を強める機会となった。
背景には深刻な経済危機と生活環境の悪化がある。公共サービスの質が低下し、断水や停電が繰り返されるほか、医薬品や生活必需品の不足も続いている。東部スファックスから参加した男性はロイターの取材に対し、「国が崩壊しつつある」と不満を訴え、自由を守るために抗議を続けると述べた。
2011年の革命で民主化の先駆けとなったチュニジアでは、政治的自由の制限と経済難が課題となっている。今回のデモが一時的な抗議にとどまるのか、反対派の結束を促し、サイード政権の統治に影響を与えるのかが焦点となる。

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