SHARE:

コンゴ・エボラ流行、確定症例9400人、死者4500人超、8州目に拡大

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局はX(旧ツイッター)への投稿で、感染が局地的には減少しているものの、地理的な広がりは続いていると指摘した。
2026年8月12日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、エボラ感染者の遺体を埋葬する人々(AP通信)

コンゴ民主共和国における「エボラ出血熱」が中央アフリカ共和国と国境を接する北ウバンギ州に広がった。コンゴ保健省は18日、北ウバンギ州で2人の感染を確認し、このうち1人が死亡したと発表した。感染者はともに20代の男性で、南スーダンの国境に近い低ウエレ州に隣接する区域に居住していた。

5月中旬に始まった今回の流行では、これまでに9400人余りの感染が確認され、4500人以上が死亡した。コンゴのエボラ流行としては過去最悪の規模となっている。感染拡大の中心地は北東部イトゥリ州で、政府の最新データによると、確認された感染者の75%が同州に集中している。これまでに国内66の保健区域で感染が確認された。

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局はX(旧ツイッター)への投稿で、感染が局地的には減少しているものの、地理的な広がりは続いていると指摘した。感染者に医療機関を受診するよう促すことが大きな課題であり、医療施設の外で死亡する事例もあるという。

今回の流行を引き起こしているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスだ。現時点で承認されたワクチンや特異的な治療法はなく、封じ込めを難しくしている。住民の移動、反政府勢力と国軍の紛争、医療従事者への不信感、劣悪な労働環境なども感染拡大の要因となっている。

感染は国境を越え、ウガンダやケニアにも広がった。ウガンダは8月に流行終息を宣言したが、ケニアでは10月18日時点で7件目の感染が報告された。一方、中央アフリカ共和国で確認は報告されていない。

北ウバンギ州周辺では、武装勢力やイスラム過激派の活動によって住民が避難を余儀なくされている。道路や通信網も十分に整備されておらず、感染者の発見や医療支援の提供が難しい。流行地域の拡大を食い止めるため、迅速な検査と患者の早期受診、地域住民の協力確保が急務となっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ