◎今年逮捕されたジャーナリストは確認できているだけで20人に達した。
2023年1月14日/チュニジア、首都チュニス、サイード大統領に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

チュニジア・首都チュニスの地方裁判所が政府高官を侮辱したとされる男性ジャーナリストに禁固6カ月を言い渡した。現地メディアが18日に報じた。

それによると、地裁は公務員を侮辱した罪で起訴されたモハメド(Mohamed Boughalleb)被告に禁固6カ月の実刑判決を言い渡したうえで、国に謝罪するよう命じたという。

モハメド被告は先月、サイード政権の高官や職員を侮辱した罪などに問われ、逮捕・起訴された。

検察によると、モハメド被告は特定の政府高官が公的資金を不正使用したと公の場で発言したり、SNSに投稿したという。

モハメド被告は省庁の職員が大臣の海外出張に同行したことに言及。フェイスブックなどにそれを「公費の無駄遣い」と書いたとされる。

モハメド被告はその後、公務員を侮辱した罪、電気通信法違反、名誉棄損罪で起訴された。

モハメド被告の弁護団はこれを「とんでもない判決」と呼び、表現の自由が攻撃を受けていると主張。サイード(Kais Saied)大統領が独裁体制を確立したことを示すものであると非難した。

チュニスのジャーナリスト協会も同様の反応を示し、政治家や公務員の不正を暴き続けると言明した。

同協会によると、今年逮捕されたジャーナリストは確認できているだけで20人に達し、その多くがモハメド被告と同じような罪に問われているという。

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