◎南アフリカが先月提訴した訴訟の審理は11日から始まり、南アはイスラエルのガザでの行為はジェノサイドのパターンを示しており、正当化できないと主張した。
2024年1月11日/チュニジア、首都チュニスの在南アフリカ大使館近く、イスラエルのパレスチナ侵攻に抗議するデモ(AP通信)

チュニジア・チュニスの在南アフリカ大使館前でイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への侵攻に抗議する集会が開かれ、数千人が参加した。

デモ隊は「占領をやめろ」「パレスチナを解放せよ」などとシュプレヒコールを上げ、国際司法裁判所(ICJ)に対し、イスラエルによるガザ攻撃を「ジェノサイド(大量虐殺)」と認めるよう要求した。

様々な市民団体が11日から始まった訴訟で南アへの支持を表明している。

南アが先月提訴した訴訟の審理は11日から始まり、南アはイスラエルのガザでの行為はジェノサイドのパターンを示しており、正当化できないと主張した。

イスラエルの弁論は12日に予定されている。

集会に参加した男性はAP通信の取材に対し、「国連安保理はガザ侵攻を今すぐ止めるべきだ」と語った。

別の男性は「南アの主張が認められ、イスラエルによる戦争犯罪を止める命令が下ることを望んでいる」と述べた。

チュニスに拠点を置く女性の権利向上を訴える団体はフェイスブックに声明を投稿。「私たちはガザの虐殺に何の行動も起こさないアラブ・イスラム諸国に代わって裁判を起こした南アに感謝している」と書き込んだ。

アラブ連盟(Arab League)とイスラム協力機構(OIC)を含む多くのアラブ・イスラム諸国が南アの訴えを支持している。

チュニジアの駐南ア大使はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「我が国の弁護団はそれが事実であることを示す確かな証拠を持っている」と書き込んだ。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2万3000人を超え、200万人以上が住まいを失った。

米政府は南アによる今回の訴訟について、「イスラム組織ハマスによる戦争犯罪から注意を逸らすものであり、容認できない」と批判している。

IFJがイスラエルの行為をジェノサイドと認定しても、紛争を止める法的拘束力はない。

スポンサーリンク