◎チュニジアの海岸とイタリアのランペドゥーサ島は150kmほどしか離れていない。
チュニジア沖、亡命希望者たち(Getty Images/PAメディア)

北アフリカ・チュニジアの東部沖で移民船が沈没し、5人が死亡、7人が行方不明になっている。同国の沿岸警備隊が15日、明らかにした。

それによると、事故は東部沿岸の町スファックスの沖合で14日に発生。死者の中には子供も含まれるという。

チュニジアの海岸とイタリアのランペドゥーサ島は150kmほどしか離れておらず、スファックスは亡命希望者の主要な出発点になっている。

AP通信は当局者の話しとして、「沿岸警備隊は船に乗っていた35人のうち23人を救助したが、これまでに5人の死亡を確認し、7人が行方不明になっている」と報じた。

それによると、救助された23人の大半がサハラ砂漠以南の出身者とみられる。

南東部ガベスの港近くで2日前に発生した移民船の沈没事故では幼児と20歳の男性が死亡、5人が行方不明のままである。

アフリカの紛争地域から逃れた多くの移民がチュニジアやリビアから頼りないボートに乗り込み、イタリアやギリシャへの亡命を試みている。

スファックス沖では先週、移民少なくとも45人を乗せた船が沈没し、41人が死亡。救助されたのはわずか4人だった。

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