◎選挙管理委員会が4日遅くに公表した暫定結果によると、ニャシンベ大統領の与党UNIRは議席の9割超を獲得する見通し。
トーゴ、首都ロメの高校(Getty Images)

西アフリカ・トーゴで4日、議会選(一院制、定数91)が行われ、政府与党が野党を圧倒した。

選挙管理委員会が4日遅くに公表した暫定結果によると、ニャシンベ(Faure Gnassingbe)大統領の与党UNIRは議席の9割超を獲得する見通し。

政府与党は「大統領選の廃止を含む憲法改正の是非を問う」と有権者に訴えていた。

国民議会は3月、この憲法改正案を賛成多数で可決した。

これにより、大統領の任期は4年となり、3選が禁じられた。また大統領は直接選挙ではなく、議会で選出されることになった。。

ニャシンベ氏の任期は2025年まで。父親から引き継いだこれまでの20年間はカウントされず、最高で2033年まで政権を維持できる可能性がある。

UNIRの報道官はAP通信の取材に対し、「選挙結果は国民が我々の政策および憲法改正を支持したことを示している」と語った。

野党は任期満了後の3月に可決された憲法改正を拒否し、有権者に抗議デモを呼びかけている。

トーゴの人口は約800万人。ニャシンベ氏と父親のエヤデマ(Gnassingbé Eyadema)前大統領による統治期間はまもなく59年目に突入する。

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