◎一部のウミガメの肉にはケロニトキシズムと呼ばれる猛毒が含まれている。
ウミガメとサンゴ礁(Getty Images)

タンザニアの現地メディアによると、ザンジバル諸島のペンバ島でウミガメの肉を食べた7人が食中毒で死亡し、30人以上が入院したという。

カメ肉はタンザニア連合共和国の島々で珍味として重宝されているが、当局現在、ウミガメの消費を禁止している。

専門家によると、一部のウミガメの肉にはケロニトキシズムと呼ばれる猛毒が含まれているという。

ウミガメが体内に毒を蓄積する理由は分かっていないが、保護活動を行っている団体や専門家によると、ケロニトキシズムはウミガメが食べる海藻と関係している可能性が高いという。解毒剤はない。

地元警察の報道官はロイター通信の取材に対し、「少なくとも5家族が先週25日にウミガメの肉を食べた」と語った。

ロイターなどによると、肉を食べた翌日、最初に3歳児が死亡し、その後、成人と思われる2人、28日には4人が死亡した。警察は入院した38人のほとんどが退院し、入院中の3人の体調は安定していると明らかにした。

ザンジバル革命政府のフセイン・ムウィニー大統領は、影響を受けた家族に哀悼の意を表した。

子供と高齢者はケロニトキシズムの影響を受けやすいと考えている。専門家によると、母親の母乳を飲んだ乳児がケロニトキシズム中毒で死亡したケースも報告されているという。

今年3月にはマダガスカルで子供9人を含む19人がケロニトキシズム中毒で死亡した。

ウミガメの肉はインドネシア、フィリピン、ニューギニア島、南アジアの南部などでも食されている。

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