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シリア・アレッポで軍に対する待ち伏せ攻撃、兵士2人死亡、ISが犯行声明

事件が起きたのは20日未明で、アレッポ北東部の幹線道路付近を移動していた国軍の車列が攻撃を受けた。
2022年8月19日/シリア、北部アレッポ県アルバーブの市場(Syrian Civil Defense White Helmets/AP通信)

シリア北部アレッポで発生した軍用車両への襲撃事件について、過激派組織「イスラム国(IS)」が20日、犯行声明を出した。国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、この攻撃により軍兵士2人が死亡し、複数人が負傷したという。ISによる影響力は近年縮小しているものの、同国各地で散発的な攻撃を続けており、治安悪化への懸念が強まっている。

事件が起きたのは20日未明で、アレッポ北東部の幹線道路付近を移動していた国軍の車列が攻撃を受けた。現場はクルド勢力と国軍、さらには残存する武装勢力が入り乱れる複雑な支配地域に近く、以前から治安上の空白地帯として知られていた。攻撃は路上に仕掛けられた爆発物、または待ち伏せによる銃撃とみられ、車両1台が大破した。

SANAは兵士2人が死亡し、負傷者も出ていると速報で報じた。その後、治安当局が現場周辺の封鎖と捜査を開始し、攻撃に関与したとみられる武装勢力の特定を進めていると声明を出した。現場からは複数の遺留品や爆発物の痕跡が見つかったとされ、攻撃手法の調査が続いている。

一方、ISは傘下の通信網を通じて声明を出し、自らが攻撃を実行したと主張した。声明では、国軍の車列を標的にした待ち伏せ攻撃であると説明し、兵士を殺害したと主張している。

ISは2014年にイラクとシリアで「カリフ制国家」を宣言し、広大な地域を支配したが、その後の軍事作戦により主要拠点を失い、2019年に全領土を失った。しかし、その後も地下組織化した戦闘員によるゲリラ攻撃が続き、特にシリア中部から北東部の砂漠地帯では治安部隊や民間人を標的とする襲撃が断続的に発生している。

今回事件が起きたアレッポ北東部も国軍、クルド勢力、親トルコ勢力などが複雑に入り組む地域で、統治の空白を突いた過激派の活動が問題となっていた。専門家はIS残党が小規模ながらも機動性の高い攻撃を繰り返すことで、地域の不安定化を狙っている可能性があると指摘する。

シャラア暫定政権は治安部隊の増強と巡回強化を進める方針を示しているが、長引く紛争と経済悪化により十分な治安維持能力を確保できていないのが現状である。今回の攻撃はISの脅威が完全には排除されていないことを改めて示すものとなった。

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