イギリス旅客列車事故、当局が調査進める、運転士1人死亡、9人重体
事故が起きたのは19日の午後5時15分ごろ、ロンドン行きの通勤列車2本がベッドフォードの南方約100キロ付近で衝突した。
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イギリス中部ベッドフォード近郊で19日午後、旅客列車同士が衝突する事故が発生し、運転士1人が死亡したほか、多数の負傷者が出た。鉄道警察(BTP)は20日、病院で治療を受けている乗客らのうち28人が入院中で、そのうち9人が意識不明の重体であると発表した。当局が事故原因の特定に向けて捜査を進めている。
事故が起きたのは19日の午後5時15分ごろ、ロンドン行きの通勤列車2本がベッドフォードの南方約100キロ付近で衝突した。列車はコービー発とノッティンガム発で、ロンドン中心部のセントパンクラス駅に向かっていた。当局によると、片方の列車が前方の別の列車に追突する形となり、強い衝撃により車両前部が大きく損傷した。列車は脱線せず、線路内にとどまった。
この事故で80人以上が病院で手当てや治療を受け、軽傷から重傷までさまざまな被害が確認されている。現場にはドクターヘリや救急車が出動し、負傷者の搬送が行われた。目撃者の証言では、車内は衝突の衝撃で混乱状態となり、複数の乗客が骨折や出血などの重い外傷を負ったという。
BTPの責任者は記者会見で、「20日朝の時点で28人が入院中、そのうち9人が重体で治療を受けている」と説明し、捜査チームが現場検証を進めていると明らかにした。また、鉄道事故調査局(RAIB)も現場に調査官を派遣し、信号システムや運行管理、運転操作の状況など多角的な検証が行われている。
イギリスの鉄道は長年にわたり高い安全性を維持してきた。今回の事故は近年では最も深刻な鉄道事故の一つとなった。BBCによると、2024年にも類似の事故が発生したという。専門家は信号誤作動や列車制御システムの異常、あるいは人為的ミスなど複数の可能性を排除せず、慎重な調査が必要だと指摘している。
この事故を受け、スターマー(Keir Starmer)首相は被害者と遺族に哀悼の意を表した。またチャールズ国王(King Charles III)も声明を発表し、遺族と負傷者への支援を表明した。
当局は今後、通信記録や事故発生時の運行状況の確認などを進める方針である。鉄道運行の安全性に対する信頼を維持するため、迅速かつ透明性の高い調査が求められている。
