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コンゴ・エボラ流行、東部の避難民キャンプで30人死亡

問題となっているのは、北東部イトゥリ州ブニア近郊にある避難民キャンプである。
2026年5月23日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの市場、消毒作業を行う清掃作業員(AFP通信)

コンゴ民主共和国東部で続く「エボラ出血熱」の流行を巡り、避難民キャンプで少なくとも30人が死亡したことが明らかとなった。医療関係者や支援団体はウイルスが広範囲に拡大している可能性があるとして警戒を強めている。

問題となっているのは、北東部イトゥリ州ブニア近郊にある避難民キャンプである。同キャンプには紛争から逃れた約1万5000人が暮らしているが、5月初旬以降に30人以上がエボラで死亡したとみられる。通常、同キャンプの月間死亡者数は1~3人程度とされており、今回の急増は極めて異例だ。死亡した人々の多くは発熱、激しい頭痛、嘔吐などエボラに類似した症状を示していたとされ、一部では検査によって感染が確認された。

しかし、地域住民の間には医療機関や当局への不信感が根強く残っている。遺体の検査を拒否する家族も多く、感染状況の把握が難航している。保健当局は実際の感染者数や死亡者数は公表値を大きく上回る可能性を否定していない。

感染拡大の背景には、避難民キャンプ特有の劣悪な生活環境がある。人口密度が高く、衛生設備が不足しているため、多くの住民が限られたトイレや給水施設を共用している。排水設備の不備やごみ処理の遅れも深刻で、感染症が広がりやすい環境となっている。国連は近年の国際援助の縮小によって給水・衛生事業への資金が不足し、感染対策が一層困難になっていると指摘する。

今回の流行は5月中旬に確認され、ワクチンや承認済み治療薬がない「ブンディブギョ株」が原因とされる。感染はイトゥリ州を中心に北キブ州や南キブ州にも広がり、隣国ウガンダでも患者が確認された。世界保健機関(WHO)は感染拡大の深刻さを認め、「非常に速い速度で広がっている」と警告している。

コンゴ政府によると、6月19日時点の確定症例数は933人、死者は245人に達した。専門家は避難民キャンプでの感染が制御できなければ、500万人以上にのぼる東部地域の避難民の間で流行が加速する恐れがあると指摘している。医療体制の強化と住民の協力を得た早期発見・隔離が感染抑制の鍵となりそうだ。

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