インド「ゴキブリ人民党」が抗議デモ、教育相に辞任要求、試験問題漏洩を非難
抗議デモは国会議事堂近くで開かれ、数百人の学生や若者が集まった。
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インドの首都ニューデリーで20日、若者を中心に急速に支持を拡大している風刺政治団体「ゴキブリ人民党(Cockroach Janta Party、CJP)」の支持者が試験問題の漏えい問題を巡って、教育相の辞任を求める大規模な抗議デモを行った。参加者たちは金属製の皿をスプーンでたたきながら市内を行進し、政府への不満を訴えた。
抗議デモは国会議事堂近くで開かれ、数百人の学生や若者が集まった。当局は厳重な警備態勢を敷き、ドローンや監視カメラを用いて会場周辺を警戒した。参加者は「教育制度を守れ」などと書かれたプラカードを掲げ、プラダン(Dharmendra Pradhan)教育相の辞任を要求した。
皿をたたく抗議手法はコロナ禍で医療従事者への連帯を示すためにモディ(Narendra Modi)首相が国民へ呼びかけた行動を風刺したものとみられている。参加者は騒々しい音を響かせながら抗議の意思を示した。
発端となったのは、全国規模の入学試験で発生した問題漏えい疑惑だ。試験問題が通信アプリ「テレグラム」を通じて流出したとされ、当局は試験を延期するとともに捜査を開始した。受験生の間では試験制度に対する不信感が高まっており、教育行政への批判が強まっている。
CJPの創設者であるアビジート・ディプケ(Abhijeet Dipke)氏は集会で、「プラダン教育相が辞任すれば政府との対話に応じる用意がある」と述べた。またディプケ氏は政府が十分な対応を取らない場合、抗議活動を継続する考えを示した。
CJPは5月、最高裁判事が失業中の若者を「ゴキブリ」に例えた発言をきっかけに誕生した。若者たちはこの呼称を逆手に取り、自らを「ゴキブリ」と名乗ることで連帯感を形成。SNSを通じて急速に支持を広げ、インスタグラムのフォロワー数は2200万人を超えた。運動は試験問題漏えいだけでなく、若年層の失業、生活費高騰、政治への不信感など幅広い不満の受け皿となっている。
風刺やユーモアを武器とするCJPは、動画やミームを活用して政治批判を展開し、従来の政党とは異なる形で若者の支持を集めている。今回の抗議活動は教育行政への不満だけでなく、モディ政権に対する若年層の不信感が表面化した象徴的な出来事として注目を集めている。
