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米グランドキャニオンに高温警報、当局が警戒呼びかけ、3人死亡

NWSは6月22~23日にかけて、グランドキャニオン地域に「高温警報」を発令した。
米アリゾナ州、グランドキャニオン国立公園(AP通信)

アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園で熱波の再来が予想される中、国立公園局(NPS)と国立気象局(NWS)が来園者に対し厳重な警戒を呼びかけている。公園内では先週から今週にかけて、熱中症とみられる症状によって3人のハイカーが死亡しており、当局は日中の登山や長距離ハイキングを避けるよう強く求めている。

NWSは6月22~23日にかけて、グランドキャニオン地域に「高温警報」を発令した。渓谷底部に位置するエリアでは気温が43度に達する見通しで、危険な暑さになると予測されている。

死亡事故は複数のエリアで発生した。12日には72歳の男性が散策中に体調を崩し、救助隊が到着する前に死亡した。さらに16日には67歳の男性と68歳の女性が園内で亡くなり、いずれも熱中症が原因とみられている。ドクターヘリを含む緊急対応が行われたものの、3人とも救助時にはすでに死亡していたという。

グランドキャニオンでは近年、暑さによる健康被害が問題となっている。特に渓谷底部は標高差の影響で縁辺部より10~14度ほど高温になることが多く、下りは比較的容易でも、帰路は高温下で急な上り坂を長時間歩く必要がある。このため、体力に自信のあるハイカーでも脱水症状や熱中症に陥る危険が高い。気象台は「穏やかな日でも厳しい登りだが、気温が40度を超えると深刻な問題を引き起こす」と警告している。

NPSは午前10時から午後4時までの時間帯に渓谷内トレイルを利用しないよう勧告。十分な水分補給や休憩の確保に加え、早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に行動することを推奨している。

今回の熱波はグランドキャニオンに限った現象ではなく、ロッキー山脈から太平洋岸にかけての米西部広域で平年を上回る高温が続いている。乾燥した気象条件によって山火事の危険性も高まっており、アリゾナ州セドナ近郊では森林火災が発生、一部地域で避難命令や道路閉鎖が実施された。専門家は今後数日間、猛暑と火災リスクの双方に警戒が必要だとしている。

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