コスタリカ警察、大統領に対する殺害予告の疑いで男逮捕
フェルナンデス氏は先月就任したばかりで、治安対策の強化を最重要課題の一つに掲げている。
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中米コスタリカの警察当局は19日、フェルナンデス(Laura Fernández Delgado)大統領に対する殺害予告に関与した疑いで男1人を逮捕したと発表した。大統領に対する襲撃は発生していないものの、当局は脅迫の信ぴょう性を重く見て捜査を進めている。
捜査当局によると、フェルナンデス氏は同日、同国北部を訪問し、違法金採掘が地域社会や環境に及ぼしている影響を視察していた。その最中、視察先の近くで爆発音が聞こえたため、警護は安全確保を優先し、大統領を現場から避難させた。
警察はその後の調査で、フェルナンデス氏に対する脅迫に関与した可能性がある人物を特定し、男を拘束した。捜査当局は爆発音と脅迫との関連性についても調べているが、現時点で大統領を標的とした攻撃が実行された証拠は見つかっていないとしている。容疑者の身元や動機など、詳細は明らかにしていない。
フェルナンデス氏は先月就任したばかりで、治安対策の強化を最重要課題の一つに掲げている。近年のコスタリカでは、麻薬密売組織の活動拡大や組織犯罪の浸透に伴い、殺人事件や暴力犯罪が増加しており、治安悪化が大きな社会問題となっている。
同氏は就任に際し、「犯罪との戦い」を宣言し、司法制度や治安関連法制の改革を進める方針を示していた。今回の事件は、そうした治安対策を推進する新政権にとって試練となる可能性がある。
コスタリカでは今年1月にも、大統領暗殺計画に関する疑惑が浮上し、当局が捜査に乗り出した経緯がある。今回の脅迫事件との直接的な関係は確認されていないが、政府関係者や議員に対する脅威への警戒感が高まっている。
当局は今後、容疑者の取り調べを進めるとともに、大統領警護体制の見直しや追加的な安全対策を検討する方針だ。フェルナンデス氏は避難後も公務を継続、影響は限定的とみられている。捜査当局は19日の声明で、「大統領や国民の安全を脅かすいかなる行為も見過ごさない」と述べ、事件の全容解明を急いでいる。
