◎軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
2023年4月18日/スーダン、首都ハルツーム(Marwan Ali/AP通信)

スーダン・首都ハルツームの姉妹都市オムドゥルマンで空爆があり、少なくとも22人が死亡した。地元当局が8日に明らかにした。

それによると、空爆はオムドゥルマンの中心部にある住宅地で確認され、不特定多数の負傷者が出たとみられる。

地元の保健当局は瓦礫の中から遺体を引きずり出そうとする住民を映した動画をSNSで公開した。

軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬からハルツームなどの支配権を争っている。米国とサウジが仲介する最新の停戦合意は先月失効し、多くの地域で空爆や銃撃戦が続いている。

人権団体「スーダン医師中央委員会」によると、一連の戦闘で死亡した民間人は3000人以上、負傷者は6000人以上と推定され、300万人近くが国内の比較的安全な地域または国外に逃亡した。正確な死傷者数は不明であり、これよりはるかに多い可能性がある。

AP通信によると、RSFの報道官はオムドゥルマンの住宅地に対する空爆を非難したという。軍政はオムドゥルマンのRSF陣地につながる補給路を断つための作戦を決行中と伝えられている。

軍政はこの空爆に関するコメントを出していない。

APの取材に応じたオムドゥルマンの住民は、「どちらが空爆したか判断するのは難しい」と語った。軍政は戦闘機で、RSFはドローンや対空兵器で住宅地に潜伏する敵兵を攻撃している。

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