◎サウジと米国が仲介した最新の停戦合意は先月失効し、多くの地域で戦闘が激化した。
スーダン軍政を率いるブルハン将軍(左)と即応支援部隊のダガロ司令官(Getty Images)

スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」がサウジアラビアで停戦交渉を再開した。地元当局が15日、明らかにした。

AP通信は政府筋の話しとして、「軍政とRSFの代表団はサウジ西部ジッダに戻った」と伝えている。

軍政とRSFは4月中旬からハルツームなどの支配権を争っている。サウジと米国が仲介した最新の停戦合意は先月失効し、多くの地域で戦闘が激化した。

軍政とRSFは少なくとも10回、停戦に合意したが、すべて失敗に終わっている。サウジと米国は交渉を打ち切るにあたり、「両軍は合意をまったく尊重していない」と非難していた。

エジプト政府が仲介する停戦交渉も13日から始まっており、人道危機を回避する国際的な取り組みが進められている。

国連によると、一連の戦闘で死亡した民間人は3000人以上と推定され、約310万人が国外もしくは国内の比較的安全な地域に逃亡した。正確な死傷者数は不明であり、これよりはるかに多い可能性がある。

.軍政は先週、政府間開発機構(IGAD、東アフリカ地域の地域経済共同体)がエチオピアで開催した停戦協議をボイコットした。

軍政はIGAD交渉を主催するケニアのルト(William Ruto)大統領がRSFに味方していると非難声明を出した。

米国の調停者は先月、双方が持続的な停戦に向けて努力しようとしないことに不満を表明していた。

西側のアナリストは軍政のブルハンAbdel Fattah al-Burhan将軍とRSFのダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官が交渉でより大きな譲歩を引き出すことを期待し、消耗戦ではなく交渉に戻ることを選んだと指摘している。

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