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イスラム過激派に拉致された児童・教師を救出、ナイジェリア政府が発表

政府によると、今回の作戦で過激派の戦闘員8人を拘束し、複数の戦闘員を殺害した。
ナイジェリア、南西部オヨ州の通り(Getty Images)

ナイジェリア政府は10日、南西部オヨ州で5月にイスラム過激派に拉致された児童・教師らを救出したと発表した。約50日間に及んだ拘束に終止符が打たれた一方で、学校を狙った拉致事件は依然として後を絶たず、治安問題が改めて浮き彫りとなった。

事件は5月15日に発生した。過激派がオヨ州の学校を襲撃し、当時の発表では40人以上の児童や教師を連れ去った。拉致直後に教師1人が殺害され、救出作戦に当たった治安部隊にも被害が出ていた。

政府によると、今回の作戦で過激派の戦闘員8人を拘束し、複数の戦闘員を殺害した。救出された生徒・教師の人数や健康状態などの詳細は明らかにしていない。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は声明で、「50日以上に及んだ包囲状態を終わらせ、家族と国民に安堵をもたらした」と述べ、軍や治安機関の活動を評価した。一方で、政府は今後も武装勢力の掃討作戦を継続し、住民の安全確保に取り組む方針を示している。

今回の事件は、これまで北部で頻発してきた学校襲撃が南西部にも広がったことを示す事例として注目された。ナイジェリアでは西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムや、その分派であるイスラム国西アフリカ州(ISWAP)、さらに盗賊団や武装ギャングが学校を襲撃し、生徒や教師を人質に取って身代金を要求する事件が相次いでいる。教育機関は象徴的な標的となっており、多くの地域で保護者が子どもを学校へ通わせることに不安を抱えている。

実際、オヨ州での拉致事件と同じ週には北東部ボルノ州でも多数の子どもが武装勢力に連れ去られた。その後も学校を狙った襲撃が続ぎ、試験中の学校が襲撃され、生徒や教員が拉致される事件も発生している。治安当局は一部の被害者を救出しているものの、なお多くの児童が拘束されたままであり、教育現場への影響が深刻化している。

2014年にボコ・ハラムが北東部チボクで女子生徒276人を拉致した事件以降、学校を標的とした集団誘拐はナイジェリアの安全保障上の大きな課題となっている。政府は軍事作戦の強化を進めているものの、武装勢力による犯行は各地で続いており、学校や地域社会の安全をいかに確保するかが引き続き問われている。

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