◎アフリカ諸国はコロナとウクライナ侵攻がもたらしたエネルギー価格の高騰およびインフレの影響を強く受けている。
2020年4月13日/南アフリカ、首都ヨハネスブルグのフードバンク前(Jerome Delay/AP通信/africanews)

南アフリカ統計局は29日、2021年第4四半期(10~12月)の完全失業率が35.3%に達したと明らかにした。

同国の2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(前期比)はコロナウイルスなどの影響でマイナス1.5%を記録したが、通期のGDPは前年比プラス4.9%だった。

アフリカ諸国はコロナとウクライナ侵攻がもたらしたエネルギー価格の高騰およびインフレの影響を強く受けている。

南アフリカ統計局は四半期労働力調査の中で、「公式失業率は35.3%に達し、2008年の調査開始以来最も高くなった」と報告した。

この調査は市場で働く15歳~64歳を対象としており、2021年第3四半期の失業率は35.0%だった。

改善傾向にある業種は製造業、建設業、公益事業、運輸業で飲食サービスは悪化した。

第4四半期時点の国内就業者数は26.2万人増の約1450万人。失業者数も27.8万人増の約790万人。

統計局は第4四半期のデータを2月に公表する予定だったが、データに問題があることが分かり、公表が遅れた。

統計局は声明の中で、「公表前に品質チェックを行う必要があった」と述べている。

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