コロンビア大統領選決選投票始まる、左派vs右派、分断深刻
今回の結果はコロンビアの今後の進路を大きく左右する。
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南米コロンビアで21日、大統領選挙の決選投票が始まった。有権者与党系の左派候補セペダ(Iván Cepeda)上院議員と右派のアウトサイダーとして急速に支持を拡大した実業家エスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏のいずれかを次期大統領に選ぶことになる。選挙戦は激しい分断の様相を呈し、治安悪化への対応や経済政策をめぐって有権者の意見は大きく割れている。
決選投票は5月31日に行われた第1回投票で過半数を獲得した候補がいなかったため実施された。公式結果によると、エスプリエジャ氏の得票率は約44%、セペダ氏は約41%であった。選挙前の世論調査ではセペダ氏が優勢とみられていたが、エスプリエジャ氏が予想外の強さを見せた。
最大の争点は治安問題だ。2016年の政府とコロンビア革命軍(FARC)との和平合意以降も、他の左翼ゲリラや麻薬カルテルによる暴力が続いている。近年は殺人や恐喝、誘拐などが急増し、国民の間では内戦が深刻化することへの懸念が高まっている。両候補とも安全保障の強化を訴えるが、その手法は大きく異なる。
セペダ氏は現職のペトロ(Gustavo Petro)大統領が推進してきた左派路線の継承を掲げる。ゲリラとの対話を継続し、社会福祉や労働改革を通じて暴力の根本原因を解消する考えだ。一方で、過去数年の和平交渉は十分な成果を上げていないとの批判も受けている。
これに対し、エスプリエジャ氏は政治経験のない新人ながら、強硬な治安対策を前面に打ち出して支持を集めた。ゲリラとの交渉打ち切りや軍事作戦の強化を主張し、犯罪組織に対する徹底的な取り締まりを公約としている。トランプ(Donald Trump)米大統領から支持を受けたことでも注目を集めた。
選挙戦では医療制度の立て直し、公的債務の増大、汚職対策も主要な論点となった。また、ペトロ氏が第1回投票後に不正選挙の可能性を示唆したことで政治的緊張が高まり、選挙結果をめぐる対立も懸念されている。
今回の結果はコロンビアの今後の進路を大きく左右する。進歩改革路線の継続か、それとも保守的な右派政権への転換か。決選投票は長年にわたり暴力と政治的対立に揺れてきた同国の将来を占う分岐点となっている。
