◎事件は21日未明に発生。警察は数時間後に容疑者1人を銃撃戦の末に射殺、2人を逮捕した。
2023年4月21日/南アフリカ、南東部クワズール・ナタール州ピーターマリッツバーグ、銃乱射事件が発生した住宅前(AP通信)

南アフリカの警察当局は21日、南東部クワズール・ナタール州ピーターマリッツバーグの住宅で男たちが銃を乱射し、13歳の少年を含む家族10人が死亡したと発表した。

地元警察によると、事件は21日未明に発生。警察は数時間後に容疑者1人を銃撃戦の末に射殺、2人を逮捕したという。

大統領府の報道官は声明で、「警察は現場から逃亡した1人を追跡している」と報告した。

警察は女性7人と男性3人が死亡したと発表。被害者の身元は明らかになっていない。被害者の年齢は13~65歳と伝えられている。

警察の報道官によると、警察官たちは現場から1.6kmほど離れた路上で4人組と対峙したという。

男たちはパトカーに向かって発砲、警察官が応戦し、銃撃戦になった。

報道官によると、射殺された容疑者はこの地域で有名な「悪党」で、複数の犯罪に関与しているという。それ以上の詳細は明らかになっておらず、家族が狙われた理由も不明。

南アフリカは世界で最も殺人率の高い国のひとつであり、銃乱射事件が相次いでいる。

東ケープ州の2つの町で2月初めに発生した銃乱射事件では少なくとも10人が死亡。1月末に同州ポートエリザベスで発生した事件では8人が何者かに射殺された。

ヨハネスブルク郊外ソウェトのバーで昨年7月に発生した事件ではライフルで武装した集団が16人を殺害。同じ日にピーターマリッツバーグで12人が何者かに撃たれ、そのうち4人が死亡した。

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