◎当局は事件・事故の両面で捜査を進めている。
2022年7月6日/南アフリカ、イーストロンドンの教会で行われた合同葬儀(AP通信/Getty Images)

南アフリカの東ケープ州イーストロンドンで6日、先月末に発生したナイトクラブ大量死事件の合同葬儀が営まれた。

事件はイーストロンドンのナイトクラブで6月26日の未明に発生した。警察によると、未成年を含む21人が死亡、負傷者数は公表されていない。

当局は捜査を進めているが、死因はまだ明らかにされておらず、クラブの経営者も何の説明もしていない。

イーストロンドン近郊の教会で行われた葬儀と式典にはラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領や政府関係者を含む1000人以上が参列した。

AFP通信によると、遺族は遺体を引き取っておらず、棺はすべて空だったという。教会の外にも数百人が集まり、スクリーンで葬儀を見守った。

アフリカニュースは警察筋の話を引用し、「21人の遺体は数日中に遺族に引き渡される予定」と報じた。

地元の若者グループの代表は弔辞で、「遺族、友人、仲間、皆がひどく傷ついている」と語った。「彼らはこの国の未来であり、希望でした...」

21人はイーストロンドン郊外の「非公式ナイトクラブ」で死亡した。当局は21人の年齢を「13歳~17歳」と発表していたが、「14歳~20歳」に変更している。

地元紙デイリー・マーベリック(Daily Maverick)によると、生存者は「窒息しそうな匂いがした」と警察に説明したという。

当局は21人に外傷はみられないとして、群衆事故の可能性を除外した。検視結果はまだ公表されていない。

デイリー・マーベリックは州政府高官の話を引用し、「犠牲者はアルコール、あるいはパーティーで使用された薬物から有毒物質を摂取した可能性がある」と報じている。

ラマポーザ大統領は弔辞の中で、「政府は答えを探しているが、まだ分からない」と述べた。「家族は答えを必要としています。大切な子供たちはなぜ死ななければならなかったのか...」

またラマポーザ氏はアルコールとそれを未成年者に提供する人々を厳しく非難した。

南アフリカでは18歳未満のアルコール摂取・購入は違法。東ケープ州政府はナイトクラブの酒類販売業免許を取り消し、クラブの所有者を刑事訴追すると発表しているが、詳細は明らかにされていない。

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