◎被害の全容はまだ分かっていない。
2022年4月12日/南アフリカ、ダーバンの郊外、崩壊した橋(AP通信)

南アフリカ政府は12日、東部ダーバンの郊外で洪水が発生し、これまでに45人の死亡を確認したと明らかにした。

ダーバンを含むクワズール・ナタール州ではここ数日大雨が続いており、道路、港、多くの民家が被害を受けたと伝えられている。

政府はダーバンと周辺地域に軍を派遣し、住民の避難と救助活動を支援している。当局によると、数千人が避難を余儀なくされたという。被害の全容はまだ分かっていない。

ダーバン港はアフリカ大陸で最も混雑するターミナルのひとつである。地元メディアは洪水で輸送用コンテナの一部が流されたと報告している。

複数の地域で停電と断水が発生しており、電力会社と地方自治体が復旧作業にあたっている。

救助隊は数日前から大雨の影響を受けた地域の救助作業にあたっていた。ダーバンの地方当局者はAP通信の取材に対し、「救助要請は減り始めている」と述べる一方、一部地域で建物の倒壊が複数報告されているため、死者はさらに増える可能性があると警告した。

クワズール・ナタール州エテクウィニ都市圏の市長は12日の記者会見で、「地域内のほとんどの発電所が洪水の影響を受け、当局のチームと電力会社が復旧作業にあたっている」と述べた。

ソーシャルメディアでは浸水した高速道路、水没した車、倒壊した家屋などの写真や映像が複数共有されている。

予報官によると、大雨は13日も続く見込みだという。

2022年4月12日/南アフリカ、ダーバンの郊外、川を渡る人々(AP通信)
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