◎イタリアの沿岸警備隊は29日、IFRCの要請を受け、生後3週間の乳児と妊娠9カ月の妊婦2人を含む6人を緊急搬送した。

国際赤十字社・赤新月社連盟(IFRC)の支援を受ける慈善団体は31日、地中海で救助した亡命希望者460人の保護を求める緊急声明を発表した。

SOSメディテラニー(SOS Mediterranee)の担当者はAP通信の取材に対し、「救助した人々の多くが脱水、皮膚感染症、慢性疾患などを訴えている」と語った。

担当者によると、救助船「オーシャンバイキング(Ocean Viking)」は先週、リビア沖などで亡命希望者が乗るボートを10回救助したという。

イタリアの沿岸警備隊は29日、IFRCの要請を受け、生後3週間の乳児と妊娠9カ月の妊婦2人を含む6人を緊急搬送した。

SOSメディテラニーは緊急声明で、「脱水、慢性疾患、皮膚感染症、全身の痛み、その他の感染症などを訴える患者を医療機関に搬送する必要がある」と訴えた。

AP通信によると、SOSメディテラニーはイタリアとマルタ政府に寄港を要請しているが、まだ回答を得られていないという。

亡命希望者たちは先週木曜から土曜にかけて救助された。

SOSメディテラニーの担当者はSNSに投稿した声明で、「オーシャンバイキングは一時的な避難所に過ぎず、長時間むし暑い甲板に人々をとどめることはできない」と訴えた。

また担当者は「人々は体調不良を訴えているため、全員速やかに下船させ、適切な医療を提供する必要がある」とした。

AP通信によると、救助された人の大半がバングラデシュとエジプト出身。女性20人と未成年者80人のほとんどが一人旅だという。

SOSメディテラニーは救助したボートについて、「1隻以外はすべてリビア北部を出港し、最長3日間海上で過ごした」と説明している。1隻はチュニジア発とみられる。

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