◎火災は4月2日に発生した。
2022年4月2日/ソマリランド、首都ハルゲイサの市場で発生した火災(Getty Images/AFP通信)

ソマリランドの大統領は14日、先月初めの火災で崩壊した首都ハルゲイサの市場を再建するために、これまでに2300万ドル(約30億円)の寄付が集まったと明らかにした。

ワヒーム市場(Waheem market)の大火は同国の経済に大きな打撃を与えたとされ、地元当局によると、20億ドル相当の資産が焼失したという。

火災後、アブディ(Muse Bihi Abdi)大統領は国際社会に支援を要請した。

アブディ大統領は14日の声明で、「委員会はジブチ、台湾、ソマリア、世界銀行から寄付を受けた」と明らかにした。

再建に向けた準備が進む一方、市場内で主に食料品を扱っていた4つのエリアは営業を再開している。

アブディ大統領はワヒーム市場の復興だけでなく、安全保障、干ばつ、外交政策、そして今年予定されている2つの選挙にも言及した。

議会選は12月までに、大統領選は11月に行われる予定。

アブディ大統領は「国の運営に関わる大きな選挙を2つ行うにはかなりの予算とマンパワーが必要である」と述べた。

またアブディ大統領は、選挙は国際法に基づいて民主的に行う必要があるとし、関係者に一致団結して対応するよう呼びかけた。

ソマリランドは1991年にソマリアから独立した。

国連加盟国は同国の独立を承認していないが、台湾は2020年に外交関係を結び、米国を含む10カ国が首都ハルゲイサに駐在員事務所、ケニアとエチオピアは外交使節団の公館を設置している。

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