TikTokで大統領を侮辱、被告3人に実刑判決 セネガル
首都ダカールの連邦裁判所はリーダー格の男に禁錮3カ月、残り2人にそれぞれ禁錮2カ月の実刑判決を言い渡した。
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アフリカ西部・セネガルの裁判所は6日、動画投稿アプリ「TikTok」でファイ(Bassirou Diomaye Faye)大統領を侮辱する内容の配信を行ったとして起訴されたインフルエンサー3人に対し、実刑判決と罰金刑を言い渡した。現政権は表現の自由を尊重する姿勢を掲げてきた一方で、SNS上の誹謗中傷には厳しい対応を取る姿勢を示しており、この判決は国内外で議論を呼びそうだ。
判決を受けたのは3人の男。それぞれTikTok上で多数のフォロワーを持つ配信者で、リーダー格の男は50万人以上のフォロワーを持ち、投稿動画が10万回以上再生されることも珍しくなかった。
首都ダカールの連邦裁判所はリーダー格の男に禁錮3カ月、残り2人にそれぞれ禁錮2カ月の実刑判決を言い渡した。3人には罰金も科されている。
検察は3人がライブ配信などでファイ氏を侮辱し、公的機関への敬意を損なう発言を繰り返したと主張した。一方、弁護側は、発言は政治的な意見表明の範囲内であり、刑事罰を科すことは表現の自由を侵害すると反論していた。
セネガルでは2024年の政権交代以降、民主主義の回復や言論の自由の拡大に期待が寄せられてきた。しかし、SNSの急速な普及に伴い、政治家や公人に対する過激な中傷や偽情報の拡散が社会問題となり、政府はこうした投稿への取り締まりを強化している。
一方で、人権団体や報道の自由を擁護する団体は、侮辱罪を根拠とした実刑判決が政治的な言論を萎縮させる恐れがあると懸念を示している。SNSが政治的議論の主要な場となる中、公人への批判と違法な中傷の境界をどのように定めるかが、セネガル社会の新たな課題となっている。
今回の判決は同国における表現の自由と公人保護のバランスを巡る議論をさらに活発化させる可能性がある。
