◎この工場ではmRNAコロナワクチンのほか、マラリア、結核、HIV用ワクチンなどを研究、生産する。
2022年6月23日/ルワンダ、首都キガリ近郊、mRNAワクチン工場新設工事の着工式(Getty Images/AFP通信)

ルワンダの首都キガリ近郊で23日、mRNAワクチン工場新設工事の着工式が行われ、同国のカガメ(Paul Kagame)大統領や独ビオンテック社のサヒン(Ugur Sahin)CEOなどが出席した。

この建設工事はアフリカ大陸で計画されている3つのプロジェクトのひとつで、2024年初頭までにコロナウイルスやその他のワクチン生産を開始することを目指している。

サヒンCEOは式典の中で、「ビオンテック社はマラリア、結核、HIVを予防するためのワクチンや医薬品の研究開発を行っている」と説明した。「これらの病気は、アフリカ大陸における主要な死因となっています。私たちはビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団と提携し、結核とHIVのワクチンを開発し、マラリアのワクチンも開発中です...」

カガメ大統領はこのプロジェクトを画期的なものと称賛し、「政府はバイオ医薬品の研究者の誘致に取り組んでいる」と述べた。

この工場ではmRNAコロナワクチンのほか、マラリア、結核、HIV用ワクチンなどを研究、生産する。mRNA技術を用いたビオンテック社のマラリアワクチンの人体実験は2022年後半に開始される予定。

アフリカ大陸のコロナワクチン接種率は世界の中で群を抜いて低く、2回接種を終えた人の割合は人口の20%に届いていない。

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