コンゴ・エボラ流行、学校再開の延期を求める声強まる
8月27日時点の確定症例数は5713人、死者は2744人に達した。
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コンゴ民主共和国東部で「エボラ出血熱」の感染が急速に拡大する中、流行の中心地となっている北東部イトゥリ州の保護者や教師から、9月1日に予定されている学校再開を延期するよう求める声が強まっている。保健当局によると、今回の流行はエボラの歴史上最も速いペースで拡大しており、8月27日時点の確定症例数は5713人、死者は2744人に達した。特に4歳以下の子どもは致死率が60%に上り、学校を通じた感染拡大への懸念が高まっている。
イトゥリ州の州都ブニアでは教師組合が学校再開の前に感染状況を評価するよう当局に要請した。教師側は教育そのものに反対しているわけではなく、生徒と教職員の安全を最優先すべきだと訴えている。保護者からも、子どもに教育を受けさせたい一方、学校で感染した子どもが家庭にウイルスを持ち帰る可能性を心配する声が出ている。
今回の流行をさらに深刻にしているのが、感染拡大を抑えるための条件の厳しさである。イトゥリ州では武装勢力による暴力や住民の避難・移動が続いているうえ、医療従事者のストライキも発生しており、感染者の追跡や治療が困難になっている。当初は3つの保健区域に限られていた感染地域が、現在では約60区域にまで広がった。
さらに、今回の原因となっているのはエボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」で、現時点で承認されたワクチンや治療薬がない。候補となるワクチンや治療法の臨床試験は始まっているものの、学校再開を目前にして感染を確実に抑え込める状況にはない。
政府は一部の学校などに衛生設備を設置する対策を進めているが、支援団体は十分な情報や物資を各学校、家庭に行き渡らせる必要があると指摘する。
国際的な支援不足も大きな問題となっている。国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は27日、総額21億3000万ドルの対応計画が48%しか資金を確保できておらず、追加で11億ドルが緊急に必要だと訴えた。
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