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ブラジル2026年7月経常収支、81億ドルの赤字、市場予想を大幅に上回る、7年ぶりの高水準

経常収支は貿易だけでなく、海外とのサービス取引や利子・配当などの所得収支を含め、国と海外との資金の出入りを示す重要な指標だ。
ブラジル、リオデジャネイロ州(Getty Images)

ブラジルの2026年7月の経常収支赤字が81億1000万ドルに拡大し、市場予想の66億ドルを大きく上回った。7月としては2019年以来、7年ぶりの高水準となり、南米最大の経済大国であるブラジルの対外収支に悪化が表れている。ブラジル中央銀行が27日にデータを公表した。

経常収支は貿易だけでなく、海外とのサービス取引や利子・配当などの所得収支を含め、国と海外との資金の出入りを示す重要な指標だ。今回は前年同月と比べてサービス収支の赤字が5億ドル拡大したほか、海外への利払い・配当などを含む要素の赤字も4億ドル増加した。さらに、輸入の伸びが輸出を上回ったことで、貿易黒字も前年同月から2億ドル縮小した。

特に注目されるのは、経常赤字の拡大ペースが市場の想定を明確に上回った点だ。12カ月累計の経常赤字はGDPの2.49%に達した。一方、外国直接投資(FDI)は74億6000万ドルとなり、前年同月の84億ドルや市場予想の79億2000万ドルを下回った。経常赤字を海外からの直接投資でどこまで安定的に補えるかが、今後の対外収支を見るうえで重要になる。

もっとも、現時点でブラジルの対外資金繰りが直ちに危機的な状況に陥ったことを意味するわけではない。12カ月累計の海外直接投資はGDP比3.50%に相当し、経常赤字の2.49%を上回っているためだ。つまり、長期的な資金として流入する直接投資が経常赤字を十分にカバーしている状態は維持されている。

ただし、経常赤字が拡大する一方で、国内では高金利や財政問題も重なっている。中銀の政策金利は14%と高水準にあり、政府債務のGDP比率も81.9%まで上昇している。高金利は海外資金を呼び込む要因になる半面、企業や家計の資金調達コストを押し上げ、国内経済への負担にもなる。

10月に大統領選を控える中、今回の経常赤字拡大はブラジル経済が抱える外部・内部双方の課題を浮き彫りにした。今後、輸出競争力を維持しながら輸入やサービス収支をどう管理し、安定した海外投資を確保できるかが、通貨や金融市場の安定を左右することになる。

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