◎ケニア北部ではソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブが活発に活動している。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(ロイター通信)

ケニア北部・ソマリア国境近くの病院建設現場で正体不明の武装集団が銃を乱射し、建設作業員4人を射殺した。警察当局が8日、明らかにした。

それによると、事件は7日に発生。休憩していた作業員8人が襲われ、4人が至近距離から撃たれたという。他の4人は無傷であった。

この病院建設現場はケニア最大の難民キャンプの近くにある。

ケニア北部ではソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブが活発に活動している。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつ。ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「アルシャバーブが関与している可能性がある」と報じた。

ケニア北部ではここ数日、各地で同様の事件が相次いでいる。

5日にはマンデラ郡で警察が即席爆発装置(IED)を回収した。同郡では先週、水飲み場で休憩していた遊牧民2人が何者かに射殺されている。

先月末にはロバ車の荷台に設置されたIEDとみられる爆弾が爆発し、近くにいた5人が死亡した。

中央政府は北部地域に陸軍を派遣し、治安活動を強化している。

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