ナイジェリア麻薬取締局がメタンフェタミン製造所を摘発、史上最大規模
麻薬取締局(NDLEA)は21日、南西部オグン州の森林地帯にあるメタンフェタミン製造施設を急襲し、操業を停止させたと発表した。
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ナイジェリアの捜査当局が同国史上最大規模となる覚醒剤製造拠点を摘発した。西アフリカ地域で麻薬密造と密輸が深刻化する中、当局は「国家安全保障と公衆衛生を脅かす重大犯罪」として警戒を強めている。
麻薬取締局(NDLEA)は21日、南西部オグン州の森林地帯にあるメタンフェタミン製造施設を急襲し、操業を停止させたと発表した。オグン州は最大都市ラゴスに隣接し、物流や人の移動が活発な地域として知られる。今回摘発された施設は人目につきにくい森林内に設置されており、当局は「工業規模の秘密製造工場」だったとしている。
摘発ではナイジェリア人4人とメキシコ人3人を含む計7人が現場で逮捕されたほか、その後の捜査でさらに3人が拘束された。当局はこの組織が国際的な麻薬カルテルの一部だったとみて捜査を進めている。メキシコ系犯罪組織が西アフリカ地域に関与していた可能性もあり、国際的な犯罪ネットワークの拡大が浮き彫りとなった。
押収された薬品や原材料は2.4トンに上り、メタンフェタミンを含む化学物質の総額は約4800億ナイラ(約550億円)に達するという。さらに車両2台も押収された。NDLEAの長官は記者会見で、「この組織は単に麻薬を密輸していただけではなく、国内で大量生産を行っていた」と強調し、「極めて危険な違法薬物が国内で製造されていた事実は、国家の安全と国民の健康に深刻な脅威を与える」と述べた。
近年、西アフリカと中央アフリカは国際的な麻薬密輸ルートの中継地としてだけでなく、製造拠点としても注目されるようになっている。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は国境管理の脆弱さや汚職の蔓延が背景にあると指摘し、南米やメキシコ系組織がアフリカ地域へ進出するケースも増加している。ナイジェリアは人口と経済規模が大きく、港湾や空港網も発達していることから、犯罪組織の拠点になりやすいとされる。
今回の摘発はナイジェリア政府が麻薬犯罪対策を強化する姿勢を示す象徴的な事例となった。一方で、国際犯罪組織の資金力やネットワークは依然強大であり、当局による継続的な監視と国際協力が求められている。
