◎重武装した男たちは10日未明に集落を襲撃し、銃を乱射した。
2018年3月21日/ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコハラムに誘拐され、その後解放された学生と保護者(Jossy Ola/AP通信)

ナイジェリア中部プラトー州郊外の集落で市民少なくとも20人が武装集団に殺害された。地元当局が10日、明らかにした。

それによると、重武装した男たちは10日未明に集落を襲撃し、銃を乱射したという。

生存者のひとりはAP通信の取材に対し、「知り合いの家族の父親と母親ら5人がその場で処刑された」と語った。

村人たちは武装集団が撤退した後、集落に戻り、遺体を発見した。

APの取材に応じた非営利組織の担当者は「多くの遺体を発見し、少なくとも7人が負傷した」と述べている。

州警察は10日、この事件が事実であることを認めたものの、詳細は明らかにせず、捜査を進めているとした。

同国の北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。

これらの武装勢力は警備の不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。

今年5月に就任したティヌブ(Bola Tinubu)大統領は過激派による暴力・テロ攻撃を抑えると公約に掲げて当選したが、厳しい現実に直面しているようみえる。

北中部の市民はフラニ人の遊牧民がテロ攻撃に関与していると非難している。

水や土地を巡るフラニ人と地元のベロム人による部族間抗争は数十年前から続いており、収束の目途は全く立っていない。

プラトー州は部族間抗争の中心地のひとつであり、この数カ月で100人以上が殺害されている。

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