◎単位と引き換えに性行為を求める問題は、世界中の高等教育機関で報告されている。
2021年4月4日/ナイジェリア、首都アブジャ、アブジャ大学の入り口(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリアの地元メディアは6日、首都アブジャのアブジャ大学で女子学生に「評価を上げてほしければセックスさせろ」と強要したとされる教授2人が解雇されたと報じた。

ナイジェリア通信(NAN)によると、アブジャ大学の広報担当は解雇が事実であることを認めたという。他のメディアも、「単位と引き換えに性行為を強要した教授解雇」と一斉に報じた。

アブジャ大学の米国支部と協議するためにワシントンD.C.を2日間訪問した同大学の副学長はSNSに、「恥を知らなければならない」と投稿した。「アブジャ大学は学生に対するいかなる不正行為も容認しません...」

副学長によると、この2人は女子学生を脅迫したと認めたという。

アブジャ大学は事件を検証する委員会を立ち上げ、再発防止に取り組むとしている。NANによると、脅迫を受けた女子学生は補償を求めているという。

被害に遭った女子学生の数は明らかにされていないが、NANは大学関係者のコメントを引用し、「複数の女性がしつこく迫られ、半ば無理やりセックスさせられた女性もいる」と報じている。

単位と引き換えに性行為を求める問題は、世界中の高等教育機関で報告されている。ナイジェリアの地元メディアが専門家と協力して行った調査によると、同国内で報告された件数はセクハラを含めると年間数千件にのぼるとみられる。

また専門家によると、学校で性行為を強要されたり、セクハラを受けた女子学生の多くは事件を公にせず、自分一人で抱え込むことが多いため、実際の件数はこれよりはるかに多い可能性が高いという。

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