◎サイクロン・ゴンベは11日に上陸し、北部の都市に大きな爪痕を残した。
2022年3月13日/モザンビーク、北部ナンプラ州の市街地(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

モザンビーク政府は13日、北部地域に上陸したサイクロン・ゴンベの死亡者が12人に増加したと明らかにした。

アフリカ南部の国々は1月末にサイクロン・アナ、2月初めにサイクロン・バツィライ、その2週間後にサイクロン・ドゥマコ、2月末にサイクロン・エムナチの被害を受け、少なくとも200人以上が死亡、数万戸の民家が全壊もしくは損壊し、数十万人が避難を余儀なくされた。

サイクロン・ゴンベは11日に上陸し、北部の都市に大きな爪痕を残した。

当局によると、13日の時点で12人の死亡を確認し、少なくとも40人が負傷、全壊した民家は確認できたものだけで3,000戸を超え、3万人以上が被災したという。

特に深刻な被害を受けた地域はインド洋に面した北部のナンプラ州とザンベジア州と伝えられている。上陸時の最大風速は45m/sだった。

藁葺き屋根の民家はほぼ全壊し、レンガ造りの家も暴風に耐え切れず崩壊した。低地では民家だけでなく畑も浸水し、農作物に大きな被害が出た。

ナンプラ州はモザンビークで最も人口が多く、1月のサイクロン・アナでも多くの死者が報告されている。1月に開設された8つの避難所には今も数千人が身を寄せている。

モザンビーク国立危機管理研究所は13日の声明で、「ゴンベの上陸時の勢力は2019年のイダイより強かったが、被害の規模はイダイに比べると限定的だった」と述べた。

2019年3月に上陸したサイクロン・イダイはモザンビークの沿岸地域に壊滅的な被害をもたらし、少なくとも650人が死亡、40万人以上が被災した。

アフリカ南部のサイクロンシーズンは11月から4月まで続く。

2022年3月13日/モザンビーク、北部ナンプラ州の市街地(Getty Images/Alfredo Zuniga/AFP通信)
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