◎鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ニワトリ(Getty Images)

アフリカ南部・モザンビークで鳥インフルエンザが急拡大し、南部地域でニワトリ4万5000羽以上が殺処分された。地元当局が19日、明らかにした。

それによると、この地域に持ち込まれた南アフリカのニワトリから最初の鳥インフルが確認され、その後、急拡大したという。

モザンビーク国内で鳥インフルが確認された地域は南部の1州のみ。

当局はニワトリや卵の移動を制限するなどして対応に当たっている。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

現地メディアによると、モザンビークでは鳥インフルが全国に広がるという懸念の高まりを受け、卵と鶏肉の価格がここ数日で1.5~2倍に急騰したという。

中央政府の緊急対策室はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「南部で殺処分されたニワトリ約4万5000羽の多くが南アから持ち込まれたニワトリと接触していた」と書き込んだ。

南アのニワトリは正規のルートで購入・持ち込まれたものとみられる。

南アでは現在、鳥インフルが爆発的に広がり、この数カ月で約700万羽が殺処分された。この大流行により、同国では卵と鶏肉が供給不足に陥っている。

モザンビーク政府はこの事態を受け、南アからのニワトリや飼料等の輸入を一時的に禁止する措置を取った。

また同政府は南部地域から他地域へのニワトリ、卵、飼料の移動を停止した。

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