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ジブチ沖で移民船転覆、子どもを含む109人死亡、110人超が行方不明

ジブチを含む「アフリカの角」からは、貧困や紛争、干ばつなどから逃れ、仕事や安全を求めて湾岸諸国を目指す移民が後を絶たない。
2026年10月10日/ジブチの海岸沿い(ロイター通信)

国際移住機関(IOM)は11日、アフリカ東部のジブチからイエメンに向かっていた移民船が転覆し、子ども15人を含む少なくとも109人が死亡し、116人以上が行方不明になったと発表した。船には約350人が乗っていたとみられ、80人以上が救助された。生存者はいずれもエチオピア国籍だった。

IOMによると、事故は8日深夜から9日未明ごろに発生した。船はジブチ北部の港町の沖合で転覆したという。IOMのジブチ代表はX(旧ツイッター)への投稿で、移民が経済的な機会を求めて危険な航路を渡ろうとする現実を示す悲劇だと指摘した。ジブチ当局は捜索・救助活動を続け、生存者への医療支援や犠牲者の埋葬も進めている。

ジブチを含む「アフリカの角」からは、貧困や紛争、干ばつなどから逃れ、仕事や安全を求めて湾岸諸国を目指す移民が後を絶たない。多くはジブチからバブ・エル・マンデブ海峡を渡り、イエメンを経由してサウジアラビアなどの富裕な湾岸諸国への到達を目指す。しかし、この航路では船舶事故に加え、人身取引や上陸後の恣意的な拘束などの危険がある。

エチオピアでは近年、生活環境の悪化に加え、地域紛争の再燃が住民の移動を促している。IOMの調査では、出身国での厳しい生活条件や干ばつの影響、武装勢力による強制徴募への懸念などが、移民が国を離れる理由として挙げられた。

一方、目的地のイエメンでも、サウジ連合軍の支援を受ける政府と親イラン武装組織フーシ派との戦闘が激化している。国内の不安定化が続くにもかかわらず、移民は湾岸諸国での就労機会を求め、危険な渡航を続けている。

IOMによると、2025年にはこのルートで900人以上の移民が死亡、または行方不明となった。今回の事故は、貧困や紛争から逃れようとする人々が、移動の過程でも危険にさらされている実態を浮き彫りにした。

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